二つの距離を結ぶ最短距離、
それは直線だ。
でも障害にぶつかり直進できないときは
どうしたらいいのだろう。
川は流れがよどむと進路を変え、
蛇行して流れ始める。
鳥にとってはただの直線でも
それは河口に達する効率的なルートだ。
どんなに回り道をしたとしても、
自然は知っている。
道は必ずあるということを。
出会うべき二つの点が直線でつながらなくても
宇宙は別の道を見つけ出す。
出会うべき二つの点を宇宙は必ず引き合わせる。
望みはないように見えても、
絆はつながっている。
人はその絆を横に
過酷な毎日を生き抜いていく。
宇宙を越え、時を越え、
予想外の進路をたどり道は生まれる。
問題は、人がその変化に耐えることができるかどうかだ。
時として道は意志とはまったく別の方向に進んでいくからだ。