今日、誕生する赤ちゃんは49万人。
どの子も特別だ。
そのそれぞれの命がつながって、人類という輪になる。
へその緒が切られた瞬間、
意志を持ったひとりの人類が誕生するのだ。
人の体は複数の器官で形作られ、60兆の細胞が存在する。
無数のタンパク質とDNAを備えた細胞、
それらが集まって人体は形成されている。
だが、なぜ、細胞の集合体である人間に
大きな力が備わっているのだろう。
希望、夢、欲望といった
人が抱く様々な感情に力が宿るせいだろうか。
それらは周りを動かす大きな力だ。
人と人をつなぐ糸は場所や時を超える。
それはまるで運命のいたずらのように見えても
すべては糸が引っ張られて起きたこと。
偶然ではなく、必然の出来事だ。
糸は擦り減って細くなるけど、
決して切れることはない。
でも一番大切なつながりは
いつでも目の前にあるのかもしれない。