【ビジネス雑感】
~GMの電気自動車EV1はどこへいった???~

今でこそ、ハイブリッドカーや
電気自動車が普及され、
その技術が日本車の強みとなっているが、
かつてはGMも電気自動車を生産していた。
1996年、GMは世界で初めて電気自動車EV1の商品化に成功、
98年には1000台が生産され、
カリフォルニア州で月々300ドルのリースで貸し出しを行った。
かつてはGMもエコカーを生産していたのだ。
トムハンクスやメルギブソンも愛用していたらしい。
EV1は最高速度250kmあり、
1回の充電で160km走ることができたらしい。

ところがこのEV1は21世紀には姿を消した。
なぜか。
まず、カリフォルニア州は大気汚染防止のため
エコカー使用に対する補助金を出していたのだが、
これを時のブッシュ政権が
「エコカーへの補助金支援は市場原理に反する」ということで
カリフォルニア州のエコカーへの補助金を打ち切りにしたのだ。
そのためGMの電気自動車EV1は普及しなかった。

そしてGMは電気自動車の開発生産を取りやめる。

ブッシュはアホではなかろうか。
たぶん、石油業界出身のブッシュは石油業界の意向を反映したのだろう。

もし、ここでブッシュ政権がエコカーの普及を後押しし
月々300ドルのリースでEZ1を市場導入し、
そのビジネスモデルを世界展開していたら
いまごろ、電気自動車の分野でGMは市場を席巻していただろう。

アメリカの市場原理もかなりイビツなのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です